トラウマ・ヒーリングセンター欅セラピールームは、
自分の心の奥にある、過去の経験やトラウマ(心の傷)によって、
自分や人を愛すること、様々な病気や症状、生きづらさ、などに苦しんでいる方に、
自分自身と向き合い、癒しと成長のための、安全な場所を提供します。
私達は、自分が受けたトラウマ(心的外傷)をどのように扱ったらよいか、家庭や学校で学ぶ機会はほとんどありませんでした。トラウマは、その性質上、あるときは耐え、あるときはなかったことのようにされ、口にすれば忘れるように諭され、その存在が認められることはほとんどありませんでした。
しかし、トラウマのエネルギーは、悲しみ、寂しさ、怒り、悔しさ、人間不信などとともに、多くの人の心と身体の奥深くに閉じ込められ、些細なことでイライラし、感情が不安定になり、無自覚に自分や他人を傷つけ、大切な人間関係を破壊し、心身症や精神疾患を初めとする様々な病気を作り出すなど、人の心に大きな影響を及ぼし続けています。
医学においても、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を起こす出来事や状況は、自然災害、激しい事故、戦争、拷問、強姦、テロリズムなど、生命や安全を脅かされるような著しく驚異的あるいは破局的な性質のもの、というごく限られた状態を指しているため、臨床でトラウマを扱う機会はごく限られており、多くは放置されているというのが現状です。実際のところ、専門家でさえも、トラウマをどう扱ったらよいか、十分な教育を受けているとは言えない状況だったのです。
私は、自分自身の癒しに取り組んだことをきっかけに、医師として、心理セラピストとして、医学と臨床心理学の両方の視点を持って、2013年頃よりトラウマに焦点を当てた臨床を行い始めました。
トラウマに焦点をあてた見立てと治療を行うことで、これまで治らないと思われていた病気や、苦しんでいた症状から解放され、ずっと飲まなければならないと思われていた薬を減らすことができるようになり、人々が、本来の自分を取り戻して、新しい人生を歩み始めるのを見てきました。
たとえ、どのような診断名が付いていたとしても、トラウマの癒しから得られるものは大きく、むしろ逆境が力となって、より柔軟で、幅のある、よりよい人生を得られる可能性があるのです。
今まで誰にも言えなかったことを勇気を持って話したとき、誰かに分かってもらえるという経験は、何より嬉しいものです。また、トラウマを癒す方法があることを知ることで、もう変わることがない、治ることがないと思っていたところに、希望が与えられます。
トラウマに目を向けるということは、声高に自分の傷つきを認めさせて、誰かのせいにするということではありません。また、頑なに自分の殻に閉じこもって、相手を傷つけることでもありません。
無意識のうちにトラウマが次のトラウマを引き起こし、暴力がさらに次の暴力を生むという連鎖を断ち切り、柔軟に自分の弱さに直面し、自分を癒し、よりよい人間になり、よりよい人間関係を築くことができるように、一歩一歩進んでいく、勇気ある行為です。
癒しの道のりは決して楽なものではないかもしれません。しかし、病いや問題をきっかけに気づきを得て、最初に自分を癒すことを選ぶなら、そのプロセスは、自由と解放を得て、本来の自分を知り、自己への深い信頼と、あらゆるものとのつながりを取り戻す時となるでしょう。
自分の可能性を信じて、ゆっくり、自分に優しく、進んでいきましょう。