大人のクライアントにとって、サポートを求める理由は様々です。
例えば、少しのことでも圧倒されやすい、不安感、孤独や寂しさ、依存症、見捨てられ不安、人とつながる難しさ、等があります。さらに様々な心理・感情的問題を抱えていることも多く、イライラ感や強い怒り、空虚感、無力感、絶望感などを抱えていることもあります。問題が身体に現れることもあり、その場合はおそらく医療機関を訪れるでしょう。これらは、筋肉痛や偏頭痛、消化器系の不調や、集中したり学んだりできないなどの問題として表現されることもあります。
クライアントは、今になって現れてきた問題は、幼少期の体験に関係しているということを、無意識で感じていることがよくあります。はっきりと因果関係を分かっているわけではないけれど、無意識のうちに、自分はどこか変だと感じていたり、何か通常の成長と発達を妨げられていたという感覚、深い恥の感覚とともに苦しんでいることが多いものです。
これらのクライアントが抱える、いわゆる“生きづらさ“と呼ばれるものが、早期のトラウマ体験から来ていることに気づいて、時には診断という形で名前がつき、時にはアダルトチルドレン(機能不全家族で育ち、大人になっても生きづらさを抱えている人々)として当事者意識が芽生え、その癒しに取り組むことができることが分かると、心の深いところでほっとすると同時に、深い飢え渇きに気づくことがあります。ただ傷ついていただけでなく、本来もらえるはずのものがもらえていなかったのですから、二重の痛み、深い飢え渇きがあるのは当然のことです。
逆境的小児期体験(ACE)研究によって、子ども時代のトラウマと大人になってからの心身の健康状態に、驚くべき相関があることが示され、ますますトラウマを扱うことができる専門家が増えるにつれて、これまでどこに行ったらよいか分からなかった人々、どこに行ってもよくならなかった人々が、適切なサポートを求めて、声を上げることができる時代になりました。
長い間かけて深く抱え込まれていたトラウマの癒しは、右肩上がりや、一長一短で進むものではありませんが、何年かじっくり取り組んでみると、自分が少しづつ回復し、らせん階段を上るように成長していることが分かります。セラピーという安全な場所で、トラウマを解放し、過去にもらえなかったものを新たに受け取ることもできるのです。
この時代だからこそ、取り組むことができる癒しがあり、求めることができるサポートがあります。また、癒しに取り組む方法やプロセスも、一人一人自分に合ったものがあります。これ以上、次の世代に負の連鎖を手渡さず、少しでも良いものを手渡していくために、今からでも遅くはありません。自分の癒しに取り組み、過去にはもらえなかったものを受け取って、前進していきましょう。
マタイ7:7-8
求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれでも、求める者は受け、探す者は見出し、たたく者には開かれます。


